以上、宝満の岩遊び案内初版を紹介いたしました。
私事、子育てなどに忙しく、なかなか宝満参りに参れません。手持ちの資料でのHP作成の為、なにかと情報不足があり、ご不満もございましょうが、何卒ご容赦ください。
尚、ご健勝であればの話ですが、上宮付近に、二日市のシュワルツネッガ−K氏や宇美町のMさんが、「岩遊び」に興じていましたら、一言声を掛けてみてください。
恐らく、喜んでお相手してくださると思います。



写真資料不足の為、左・上部の写真は今回割愛しています。
「稚児落とし」
「稚児落とし」はルートがわかり易いので改めて解説の必要はないと思います。
先人達の時代に人工登攀のルートとして開拓されたのですが、現代の「摩擦靴」が登場すると、その特性をいかんなく発揮できるルートとして変身しました。

主なルートは3つ

・ 壁右側のバンドともスラブとも言えそうな面があります。ここを摩擦を効かしてハングまで至り、一度垂壁に身を投げ出してからハングを逃れます。そこから右斜めに走るクラック伝いに登り、上部ハング下のテラスで小休止。上部ハングから落ちる出っ張りを両腕一杯に左に廻り込み、一足登って左上のガバを探します。「落ちずに」第二テラスに辿り着いたら、右の浅いクラックをめざしこれに沿って登って終了点。

・ 前述のハング下まで至り、ここから1m措きに連打されたボルトを人工登攀。上部ハングを必死に超え、あとは自由登攀でも人工登攀でもお好きなように。

・ 壁左側にある浅く右斜めに長く続くクラックを必死に伝って第二テラスまで頑張りましょう。
「チムニ−」
顕著なチムニ−があります。お試し程度にご賞味ください。

「ハングエッヂ」
このHPの為に付けた仮称です。外傾した「カンテ?」の左角と左面にボルトが連打されています。人工で登るか、力に任せて自由登攀するか、ご随意に。尚、途中挫折すると、金具類の回収が大変ですので、上記B付近に予め支点を設けてから登った方が無難なようです。

「二段ハング」
人工登攀好みには、美味しいル−トです。Cのスラブトラバ−スから始まり、連続したハングの処理と、その後のスラブ登りに続き、人工と自由の切り替え感覚が要求されます。

「梯子登り」
この図には記載していませんが、二段ハングの右角面に、単純なアブミ掛け替えの練習ができる10m程の垂直面があります。
 
 北面の「稚児落とし」の取り付き点は、登山路上にあるので、ご存じの方も多いと思いますが、南面の取り付き方法が解らない方も多い様子です。

上宮(山頂)は左の図の様な配置をしています。

 あまりお勧めすべきことでは無いのですが、「礼拝岩」の南角は「岩遊び」の対象になります。

 でも前述の通り、信仰の地ですので、くれぐれも「目立たない様に」こっそりと登ってください。

 各ル−トの支点は古いものが多く、あまり(殆ど)信用できません。有志による支点の仕直しを期待したいのですが、やたら支点を増やさない様にお願いしたい。

左写真:上宮真裏の支点付近。手に汗握る悪童達とそれを見物する野次馬。
上写真:上宮より南側へ下る途中の「鎖場」、通常の登山路ですが、雪が積もっていると、ちょっと怖い。
宝満山遊びのすすめ
改めて申し上げますが、宝満上宮は「お宮さん」です。
この神聖な場所での岩遊びは「罰当たり」な事です。
でも、思い出してみてください。皆さんが子供の頃お宮さん・お寺さんの境内で
遊び回っていませんでしたか。石碑や神木によじ登り、山茶花の蜜を吸っては花びらを散らかしと、悪行三昧好き勝手。
私たち中年悪童にとって宝満上宮はこの延長なのです。でも心して遊びましょう、「神様御免なさい」と念じながら。

取り付き点への下降
解説図の左より説明致します。

「南西カンテ等」
前述の西端のD懸垂を利用し、降り立ったところが取り付き点になります。
"やっこらさ"と外傾したバンドに乗り、そのまま真上に登るのも一興ですが、あまり楽しくはありません。できれば、右のカンテを登るか、カンテ左側から斜め上の続くクラックをレイバックで登る方を進めます。

「イルカの背びれ」
南西カンテを上り切ったところに、「イルカの背びれ」に似た岩角があり、その上にハングがあります。この「イルカの背びれ」に絡んでハングをA0で乗り越えます。以前は丁度良い位置に立派な「ガバ」がありレイバックで豪快に乗り越えられたのですが。FR山岳会のOさんが「剥ぎ取って」しまいました(ついにばらしてしまった。)
ハングの上は左側にクラックを備えた5m程のスラブです。これを登るとテラスがあります。練習を主眼にした場合は、ここで確保を行なってください。

「サンドウィッチ」
前述のテラスの背丈程の高さに「サンドウィッチ」状の間隙があります。ここに寝そべって直ぐ上のハングを自由登攀で乗り越して左に巻き、これまた背丈超の壁を小さな手掛り拾って直ぐ上のテラスに至ります。(不安を覚えるようでしたら、サンドウィッチを右に逃げて前述のテラスに迂回します。
前述のテラスからは摩擦を利用した登りとなり、上宮真裏の大岩に至ります。

取り付き点への下降は、4方法あります。

1)上宮西側の石垣より薮に下り、踏み分けを辿って西側の各テラスへ
  向う方法。これは、万が一の逃げ道にもなります。
2)上宮真裏の大岩南側に支点がありますので、これより懸垂下降。
  (約20m)
3)上宮裏左の大岩の左側を3m下ると支点があります。これより懸垂
  降下。(約17m)
4)礼拝岩南西の薮の中に踏み分け道が有ります。途中、岩壁側へ行
  く道と南東側へ迂回して更に下る道とに別れていますので、この迂
  回道を辿り末端に至ります。末端からる縦に走るクラックを1m程上
  り、スラブを横断(不安を覚えるようでしたら迷わずザイルを利用して
  ください)。最後に背丈程の壁を乗り越えると取り付き点に至ります。
5)南西側には更に18m程の小さな岩場があります。ここへは取り付き
  部の西端から懸垂下降で最下部へ至ります。

何せ小さな岩場ですから、ABの支点を懸垂で占拠しまいがちですの
で、なるべく徒歩下降をするか、懸垂索の共同使用をお願いします。
 さて、宝満山上宮(以後は敬意を表して「上宮」と呼びます)の岩場は、竈門神社から1時間余でたどり着ける気安さから、散歩がてらの岩遊びを楽しむ事ができます。

 福岡近郊で最も人気のある山ですので、一般登山者も多い山です。ですから 「堅気衆」への配慮から、「岩登りなんかやっていないもん・・・・」といった装いを心掛けたいですね。金属類・縛り縄・・・もといザイルを見せびらかさないようにね

 ここは花崗岩に被われた山で、摂理がしっかり付いています。大きなオ−バ−ハングばかりが目立ち、ル−トを知らないと「人工登攀の山」という印象がつきまといますのでここでしっかり全体像を把握してください。

 上宮周囲の岩遊びの対象は、「稚児落とし」と呼ばれる北東面、連続ハングを備えた南面右側、単独登攀が楽しい南面左側、カンテとレイバックが楽しめる南西面があります。

 他に、「羅漢巡り」周囲(宝満山北面)にル−トが開拓されていましたが、近年は登られる機会が少なく、荒廃の一途を辿っているため、ここでの紹介は除外します。
宝満上宮岩遊び場の解説
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