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咸臨丸ピクニック号の製作 ←戻る
1.フレームの作成

おおよその輪郭を段ボールを使って作成します。デッキの部分は、図面をそのまま写すだけなので簡単ですが、船体の膨らみは難題!まずはこちらの様に、デッキプラン(船の各階ごとの図面)に垂直の線を一定の間隔で何本も引き、船首側から1番目の線は1階の幅が何センチ、2階が・・・。と調べて行きます。そして、各階の高さに合わせて調べた長さを図面に起こし、輪郭を描いて作成します。できた図面を段ボールに写して、組み立てて行くと写真の様になります。
2.ハル(外壁)の型紙作成

先程の船体に、薄い紙をセロハンテープで貼ってゆきます。曲面の多い部分は紙に切り込みを入れ、重ねる様にして船体に密着させます。できあがったら紙の重なっている部分に注目!今度は重ならない様に、どちらかはみ出している部分の紙をハサミで切ります。こうして紙が完全に船体へ密着したら、ゆっくりとセロハンテープをはがして広げます。1枚の大きな型紙ができています。これを1mm程度の厚さがある紙に写し、後で外壁に利用します。
3.ラットラインの作成

マスト(帆柱)へ登る為のラットライン(縄梯子)をつくります。写真にある台は別に何でもかまいません。中心の柱も模型で使うマストでなく、ラットラインをつくる為だけに立てたものです。適当な高さから凧糸を4本張り、その間に足を掛ける部分のロープを一つ一つ結んでゆきます。結び方さえ判っていれば実に簡単。巻き結びと呼ばれる実際に帆船のラットラインで使われている結び方を使います。..
巻き結び→
 
4.マストの作成

マスト(帆柱)にヤード(帆桁)とラットラインを備え付けます。マストのヤード取り付け部分に小さな輪の金具を付け、ヤードには中心の位置に、輪に掛ける細い針金を取り付けます。こうしてヤードが自由に動く様にします。
5.デッキハウスの製作

厚さ1mm程度の厚紙に図面から拾ったデッキハウス部分の天井の図、側面の図、前から見た図を写し、組み立てます。
6.組み立て確認 その1

それぞれのパーツが組み立てた際、変な格好にならない様、仮に組み立てます。
7.組み立て確認 その2

後方から見たところです。
8.艤装

パッケージの色に注意しながら、船に装飾を施します。デッキ部分はパッケージのオレンジ色部分を短冊に切り、板に見せかける様にして貼りました。しかし、相当パッケージを使うので、会社の同僚も手伝ってドリンクを飲みまくります。
9.ラットラインの装着 その1

帆船模型で最も見栄えに気を使うのがロープです。ロープが弛んでしまってはみっともない。そこで、船体に太めの木を通して、そこへしっかり結び付けます。
10.ラットラインの装着 その2

ラットラインを結び付けている様子です。電池も付いていますが、船の重しの代わりで、後で水に浮かばせる為のものです。
11.ハルの装着

2のところで作成した型紙を元に、厚さ1mmの紙を使ってハル(外壁)を製作します。厚紙の裏を少し水で濡らし、船体のフレーム(曲面部分)に密着する様にします。
12.ハルの装着チェック

全てのハルを装着しました。接着部分が再び開かない様、凧糸で縛ります。ハルに圧手の紙を使うことで、船体のなめらかな線が出ます。
13.防水加工

水に浮かべる為、塗装で使うマスキングテープ(防水効果のあるテープ)を巻きます。
14.ハルの装飾

最後の作業です。ハルにパッケージを貼れば完成。1隻の船を仕上げるのにドリンクのパッケージを52個使用しました。
15.竣工

完成作品です。咸臨丸ピクニック号は1999年5月に名古屋の大手スーパーのイベントで展示されました。その後暫くハウステンボス東京営業所で保管されてましたが、2000年7月に復元帆船咸臨丸に乗せて北海道へ輸送。そして、北海道森永乳業へ寄贈しました。